先日、プロデューサーの残間里江子さんの講演を聞く機会がありました。
お名前は、お聞きしていましたが具体的な事はあまり良くは知りませんでした。
講演会のタイトルは、“肩書きを捨て「人間」として生きる”というものでした。
残間さんは、映画のプロデュースから本の出版、我々建築の世界では、東雲のCODANのプロデュースもされているそうです。
最近では、クラブ・ウィルビーという50代からの人生をもっと楽しもう、言い換えれば本当に楽しめるのは50代からだという思いで立ち上げたクラブがあります。
プロデュースの仕事は、「こんなだったら良いな」という日常の自分の思いを提案することが大切だと言っています。
しかしそれだけだと“ひとりよがり”になってしまうので、客観的な裏付けが無いと説得力のあるものにならないと話していました。
我々設計の世界でも同じ事が言える様に思います。
日常考え、感じている自分の思いはとても大切な表現のベースになるものですが、押し付けにならないように注意しなければいけないと思います。
その他、様々な話がありました。
例えば、
・今までに無いアイデアを構築するするための努力…
・仕事に向かう際に、ぎりぎりまでできるだけの事をすることで自分自身の不安を解消する、泥臭い努力…
・自分が動く事で、まわり(世の中)が動くという考え方。
等、とても共感のできる事が多くありました。
粘り強いパワー、自分の感性を裏付けるための勉強などたいへん良い刺激を貰いました。
最後にこんな話で講演を結んでいました。
ローリングストーンズというバンドの名前の由来は、転がる石に“こけ”は生えない、止まってしまうと“こけ”が生える・・・いつまでも動き続けていなくてはいけないという意味を込めているとの話しでした。
とても有意義な講演会でした。(S.H)