4月21日(木)に、港区六本木の国際文化会館に行く機会があり、施設を見学させて頂きました。
都内で設計事務所をやっているにも拘らず、お恥ずかしい限りですが、この建物の事は、知りませんでした。
ある建築のイベントでお話をさせて頂いた先輩建築家の方に今回の貴重な機会を作って頂きました。
この建物は、奇しくも1955年の竣工で私が生まれた年に当たります。
日本建築界の巨匠と言われる、前川國男、坂倉準三、吉村順三の三氏による共同設計により現在の本館部分が完成しています。
この三人の共同設計というのは、たいへん珍しいケースです。
その後、前川國男氏による本館の改修と新館の増築が行われ、池に張り出したレストラン棟が吉村順三氏により本館に追加されました。
現在の庭園もたいへん見事なもので、東京の真ん中にこんな空間が有ったのかと、驚くばかりでした。
先輩建築家のご尽力により、宿泊室その他も見ることが出来、今回、たいへん貴重な体験をさせて頂きました。
その日は、新国立競技場の設計者として、今もっとも注目度の高い建築家 隈研吾氏の講演会が開催され、『森の時代』というテーマの話しも聞くことが出来、隈さんがこれまで作られた作品それぞれの思いの揺れ動きを垣間見る事が出来ました。
とても楽しい時間を過ごす事が出来ました。(S.H)