昨日、娘に誘われてロードショー初日の『永遠の0』を観て来ました。
港北ニュータウンのイオンシネマのレイトショーで、21時20分から24時という、かなり遅い上映でした。
この作品は、百田尚樹の小説で、原作を読んでおりましたので、映画化される事を聞き、たいへん楽しみにしておりました。
原作を読んだ小説が映画化される場合、自分なりに考えたキャスティングのイメージと映画のキャスティングとのギャップや、原作をどの様に表現しているか、また原作との違いなどを楽しみに観る事ができ、特別な楽しみ方があると感じています。
この作品では、主演の宮部久蔵役の岡田准一はかなり良い感じを出していたと思います。
また、宮部の妻役の井上真央もとてもいい演技をしていたと思います。
周辺を固めているベテラン俳優陣がたいへん素晴らしい働きをしていると感じました。
夏八木勲、橋爪功、平幹二朗、山本學、田中泯などの人たちの存在が渋く光っていました。
そして主題としてながれている「戦争と命」というテーマが深く迫つてきます。
戦争という異常な状況下で、あくまでも生きる事へこだわる宮部久蔵の一貫した姿勢の中に人間の命に対する思いがあります。
また、人は自分の立場や考え方によって相手の見え方が全く違って来るという事実を、考えさせられました。
この映画は、確実に反戦のメッセージになっていると思いました。
とても見応えのある映画だと感じました。
是非、原作と映画をお奨めします。(S.H)