昨日の5月12日(日)に、『海と大陸』というイタリア映画を見て来ました。この映画は、第68回ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞した映画で、5月31日(金)まで、神保町の岩波ホールで上映中です。
地中海の小さな島で代々漁業を営んで来た家族と、アフリカからの不法難民との関わりをテーマとした、かなり重たい主題の映画です。
衰退する漁業と息子の将来を案ずるイタリア人の母親、幼子を連れた不法滞在のアフリカ人の母子の懸命に生きる二つの家族の話です。
人間の持つ本当の勇気、良心、生命力、そして家族愛を考えさせる作品になっています。
映画の途中途中の場面で、あなただったらこの場合どのような決断をするかと問われているような苦渋の感覚が何度も有りました。
まるで他人事ではありませんでした。
どっしりと迫ってくる映画でした。(S.H)