H邸
東京都足立区に建つ住宅です。
母屋は少し前に完成していたのですが、このたび2期工事のガレージまで完了し竣工写真が出来ましたのでご報告します。
1階をRC(杉板型枠コンクリート)、2階を木造で作りました。
計画工房では秋田で取り組んだお蕎麦屋さん以来の本格的に『木』をテーマとした建物です。
天井はあえて貼らず野地板や梁を表しで綺麗に見せ、一部の梁には以前建っていた倉で使われていた丸太を再利用しています。
『木』はとても奥が深く、取り組むほどにそのおもしろさと難しさを改めて再認識いたしました。
正式には近々ホームページの方にアップしていきたいと思います。
(stuff・R・M)
竣工しました
10月 28th, 2009自宅屋上の塗装で気付いた事
10月 6th, 2009先日、ずっと気に掛かっていた自宅屋上の塗装を行いました。
9月22、23日の連休を使い、気持ちを奮い立たせて実行しました。
何年か前に、さび落しをし、さび止め塗装をしましたが、作業途中のまま時間だけが過ぎてしまっていたも
のです。
近くのホームセンターで、足りない道具等を買いそろえ、作業に入りました。
二日間もあれば終了すると、高をくくっておりましたが、いざ作業をはじめてみると、さびを落すのに四苦
八苦し、なかなか塗装の工程に入る事ができません。
けれんをかけ、何種類ものサンドペーパーで擦り、場所によっては電動の機械を使い、下地を調整しました。
この段階で、自分の考えた段取りの甘さにやっと気付きました。
とても二日で出来るものではない事を理解しました。
この二日で出来る範囲を決めて、作業をする事に方針変更しました。
仕事柄、このような作業は嫌いではありませんが、さび落しにはたいへん手こずりました。
しばらく作業を続け、やっと下地調整した部分の塗装に入りました。
手摺は、スチールのフラットバーで出来ているため、裏側を塗るのに多少苦労しましたが、塗装そのものは
スムーズに進みました。
次の週末にまた少し進めました。
どうせ素人仕事だからと、今回は安い刷毛を買ってきました。
いざ作業を開始した途端、安い刷毛を買った事を後悔しました。
塗っているそばから、毛が抜け塗装面に付着して奇麗に仕上がりません。
今更ながら、道具は良い物を揃えた方が、良い仕事が気持ちよく出来ることを思い知らされました。
プロの塗装業者さんに頼めば、段取りよく、奇麗な仕上がりになる事は
分っていますが、自分でやってみて気付くのも悪くないと思いました。
普段我々が、現場で何気なく接している職人さん達の仕事の“すごさ”をつくづく感じました。
ところで、屋上の手摺は、まだ6割程度の完成状況です。
また、時間だけが過ぎて行かないようにしたいと思います。
ここまでの作業の成果を載せておきます。(S.H)
旧帝国ホテル見てきました。
9月 29th, 2009先日の連休に、愛知県にある明治村に行ってきました。
明治村は、明治の時代に建てられた貴重な建物を移築保存している施設です。
この明治の時代は欧米の技術と日本の伝統建築が融合された、新しいデザインの建物が沢山建てられました。
そこに展示されている建物の詳しくは明治村HP(http://www.meijimura.com/index.html)
を参照していただくとして、、。
私が明治村に行きたかった第一の目的は、そこに展示されているF.L.ライト設計の「旧帝国ホテル」です。
日本国内にも、いくつかのライト作品が現存していますが、個人的にはこの建物が一番ライトの
特徴が表現されている建築だと思いました。
大谷石を使った水平ラインと、深い軒、複雑に彫刻の施された柱、
全てに幾何学的なデザインの入り組んだ複雑なテラコッタブロック。
内部空間も、低く抑えられたエントリーから吹き抜けの大空間への演出に始まり、
そこから左右の階段を使ってスキップフロアで空間を繋げていく。
設計3年、施工4年。これだけの建物を創る上で、どれほどの苦労が有ったかは想像するだけでも
気の遠くなる膨大な作業だったと思います。
シンプル&モダンなデザインが主流の現代の建築とは明らかに違う建物です。
しかし、そこにある数々のデザインの手法は現代に引き継がれているものばかりです。
私は彼の実作を見るのは初めてでした。今まで紙面でしか見る事が出来なかったので、やはり実作は違います。
空間のボリューム、奥行き感、ディテールの納め方、等々すごく勉強になります。
あらためて建築設計の持つ、魅力や可能性を考えるきっかけにもなり有意義な旅行になりました。
(stuff・Y・Y)
杉並児童合唱団創立45周年記念演奏会にて
9月 25th, 20099月19日(土)に、杉並児童合唱団創立45周年記念演奏会に行ってきました。
演奏会は、第一部:メンデルスゾーンアルバム、第二部:ディズニーのおとぎの世界、第三部:杉並ポピュラー、第四部:杉並ミュージカルの四部構成になっていました。
幼稚園の年少組から大学生、また今回は、元団員だった父母達も参加されていました。
度重なる練習の中からしか生まれない完成度の高さを感じ、とても素晴らしい時間を過ごすことができました。
NHKはじめテレビ等にも数多く出演され、日本の児童合唱団の最高峰に位置しています。
実は、杉並児童合唱団の設立者の方は、私どもの事務所が昨年設計させて頂きました国文寺・O-House の建主夫人のお父様にあたります。
そんなご縁で、過去に何度かご招待をして頂いておりますが、 今回は45周年という事で、今まで以上にその歴史の重みを観客席から感じることができました。
45年間にわたって第一線で活動を続け、高いレベルを保ち続けている事にとても驚きと感動を憶えました。
どのような思いで設立され、活動を続けてこられたのか、その歴史が知りたくなりました。
ところで、計画工房は今年で23年目です。
杉並児童合唱団に比べればまだ半分の歴史しかありません。
これからもますます、感動のある仕事をしなければと改めて思った夜でした。(S.H)
西馬込の住宅が、上棟しました。
9月 7th, 2009
現在、大田区西馬込で建設中の2世帯住宅が無事にコンクリートも打ち上がり、上棟しました。
9月5日(土)に現場で上棟式を行いました。
施主の御配慮で、最近ではめずらしく現場関係の方々を中心に多くの人が参加し、にぎやかに行われました。
この住宅は、高低差が8M以上もある傾斜地に建つ住宅で、建設当初から斜面の土留め等に細心の注意を払いながら進めてきました。
基礎の段階から崖の影響を考えながら慎重に進めてきましたので、上棟の時は感慨深いものがありました。
現場の方達の努力の賜物だと思います。
また、本計画の大きなポイントである2世帯をつなぐ階段室は、傾斜地だから生まれたアイデアで、とても良い感じに上がっています。
いよいよ、これから仕上げの工程に入ります。
現場の関係者の方々と力を合わせ、イメージ通りの住宅に仕上げられるよう進めて行きたいと思います。
完成しましたら、ご報告させて頂きます。
是非、楽しみにお待ち下さい。 (S.H)
ゴーヤが実をつけました。
8月 13th, 2009前にお話させて頂いた、ゴーヤの苗のその後をお知らせします。
大きな葉の隙間に小さなゴーヤの実を見つけました。
その瞬間ちょっと“わくわく”しました。
写真をアップしておきます。
植物の日々の成長はとても新鮮で楽しみです。
私よりもずっと前から育てている方が、多く居ると思いますので、いろいろ教えて頂けると嬉しいです。(緑のカーテンのやり方、育て方や食べ方等)
また、折りをみて報告させて頂きます。(S.H)
講演会にて
8月 12th, 2009先日、プロデューサーの残間里江子さんの講演を聞く機会がありました。
お名前は、お聞きしていましたが具体的な事はあまり良くは知りませんでした。
講演会のタイトルは、“肩書きを捨て「人間」として生きる”というものでした。
残間さんは、映画のプロデュースから本の出版、我々建築の世界では、東雲のCODANのプロデュースもされているそうです。
最近では、クラブ・ウィルビーという50代からの人生をもっと楽しもう、言い換えれば本当に楽しめるのは50代からだという思いで立ち上げたクラブがあります。
プロデュースの仕事は、「こんなだったら良いな」という日常の自分の思いを提案することが大切だと言っています。
しかしそれだけだと“ひとりよがり”になってしまうので、客観的な裏付けが無いと説得力のあるものにならないと話していました。
我々設計の世界でも同じ事が言える様に思います。
日常考え、感じている自分の思いはとても大切な表現のベースになるものですが、押し付けにならないように注意しなければいけないと思います。
その他、様々な話がありました。
例えば、
・今までに無いアイデアを構築するするための努力…
・仕事に向かう際に、ぎりぎりまでできるだけの事をすることで自分自身の不安を解消する、泥臭い努力…
・自分が動く事で、まわり(世の中)が動くという考え方。
等、とても共感のできる事が多くありました。
粘り強いパワー、自分の感性を裏付けるための勉強などたいへん良い刺激を貰いました。
最後にこんな話で講演を結んでいました。
ローリングストーンズというバンドの名前の由来は、転がる石に“こけ”は生えない、止まってしまうと“こけ”が生える・・・いつまでも動き続けていなくてはいけないという意味を込めているとの話しでした。
とても有意義な講演会でした。(S.H)
緑のカーテン
7月 29th, 2009
先日、『緑の東京を作る遊ぶ』というタイトルのセミナーに参加し、「緑のカーテンプロジェクト」についての報告と「東京の街並の緑の在り方と海外の事例との違い」などについての報告等を聞く機会がありました。
特に「緑のカーテンプロジェクト」は、最近テレビやラジオ等でも見聞きする事が増えて来ましたので知っている方も多いと思いますが、とても興味深い試みだと思いました。
学校の教室の前に屋上からネットを張り、ゴーヤやアサガオなどの植物でグリーンのカーテンを作り、自然の日影を作り出す事で教室の室内環境を良くする試みです。
とても涼しい教室になるとの事です。
地球温暖化はもちろんの事、自然との関わりを体験する意味でも子供たちへの教育効果の高い試みでもあると思います。
その時のセミナーでゴーヤの苗を4つほど頂く事ができましたので、自宅でプランターに植え替え、育ててみる事にしました。
みるみる成長するので有り合わせの園芸用の材料で手作りゴーヤネットを作りました。
約40日経過した今朝の状況をアップしました。
毎日毎日の動きがとても楽しみになっています。
日頃、緑と建築の関わりを考えているので、自分でやってみる事がとても大切だという事を実感しました。
しばらくしたら、また報告させて頂きます。(S.H)
我が家の野菜
7月 13th, 2009昨日、我が家で育てている野菜を収穫することができました。
畑と呼べるほどのものではなく、小さな庭の端の小さなスペースです。
小さなトウモロコシ1本と形の悪いキュウリ2本(写真を参照して下さい。)ですが、とても“すがすがしくうれしい気持ち”になりました。
すでに、キュウリは何本か収穫されているので、今回のものはあまり出来の良いものではありませんでしたが家で出来たという事に感動があります。
ただ残念なのは、私自身はほとんど面倒を見ていない事です。
家内の野菜の収穫に便乗して、感動している始末です。
写真を撮った後で、トウモロコシをもう一本収穫し、茹でて家族で少しずつ食べましたが、とても甘みがありおいしい味で、感動が一層深まりました。
常々、建築にもっと『緑』を取り込みたいと考えているので、そんな観点からも興味深い事です。
屋上活用なども積極的に進め、緑と建築の関わりを考えて行きたいと思っています。
家庭菜園を始め緑などの情報や思い等ありましたら、是非聞かせてください。
よろしくお願いします。(S.H)
小説と映画の表現のずれ
7月 2nd, 2009先日、息子から父の日に小説をプレゼントされました。
少ないお小遣いの中からブックオフで買って来てくれました。
その小説は、『デジャブ』という、2006年にデンゼル・ワシントン主演で映画化されたものの原作です。
私はその映画を見ていませんでしたので、せっかくなので読んでみました。
結構楽しく読み進む事ができましたので、読みながら自分が描いたイメージと映画の映像の違いを確認したくなり、週末にレンタルビデオを借りて来ました。
小説では、かなり細かくディテールが描写されていますが、映画では一定の時間の中での表現のため少しディテールの甘くなってしまう印象がありました。
この体験はとても興味深い体験でした。
是非、別の作品で同じ事をしてみようと思っています。
建築を構築する時にも通じるものがある様に思いました。
このような体験を既にされている方も多いと思いますので、お話を聞かせて頂ければと思います。(S.H)