『綾瀬の集合住宅が完成しました。』

5月 10th, 2011

東京都足立区で建設しておりましたRC造3階建ての集合住宅が先日無事に完成しました。
この建物は綾瀬駅から程近い商店街の中に位置し、その場所に溶け込むよう建物の高さをあえて抑えた計画がなされました。

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外壁は質感のある黒いタイルを使い、ポイントでレンガを取り入れました。落ち着いた高級感のあるとても良い仕上がりとなりました。
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住戸は単身から2人暮らしまでを想定した広さになっており、間取りにバリエーションをもたせ入居される方のニーズに応えます。
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このタイプは水回りを中心に、その周りを回遊できるようになっており、稼動間仕切りの開閉によって様々な使い方が可能です。

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モノトーンでまとめたタイプです。稼動間仕切りによって居室と水周りが分けられます。
なるべく「廊下」という概念を無くし、居室が広く使えるよう心掛けました。

正式には近々ホームページの方へアップしていきたいと思います。
(staff・M)

足立区の住宅竣工しました。

3月 30th, 2011

東京都足立区で去年の4月より進めていた事務所併用の2世帯住宅が無事に竣工しました。
3階建てRC造です。

大きな道路に面して建物が非常に目立つ立地です。色と形をモノトーンでシンプルに仕上げ、コンクリートの素材感を活かした表現を追求しました。

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それそれの階の内観です。違った表現ができるよう考慮し仕上材選びをしました。

2階は、和室の襖があるのでキッチン以外は、白でまとめています。 
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3階は、建具がアクセントになるようゼブラ柄を選んでいます。

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仕上を選ぶ際には大変迷いましたが、施主の方に喜んで頂きました。(staff E.H)

東北関東大震災、被災地域の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。

3月 22nd, 2011

3月11日(金)に発生しました、東北地方太平洋沖を震源とする大規模な地震に関しまして、被災された方々とその関係者の皆様に、心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧がなされますよう、お祈り申し上げます。

当日は、事務所のスタッフ全員が徒歩帰宅という初めての経験をし、震災というものを身を以て感じました。
しばらくは、各種の報道を見るばかりで言葉も無いまま過ぎて行った感じでした。
その間出来る事から実行しようと思い、家の中の照明を最低限必要な部分だけにし、エアコンは使用せず厚着をし、必要なものだけ買うなどを心掛けて過ごしています。
それでも我々は、三度の食事も出来ていますし、お風呂にも入る事が出来ます。
普段、省エネだエコだと言っていますが、あらためて、今までの生活がいかにぜいたくで知らぬ間に無駄をしていたか、気付かされる思いです。
情けないことにあたりまえの日常があたりまえで無くなった時に、やっとその恵まれた環境に気付く始末です。
あれから10日程経過し、街ではさまざまな情景に出会います。
電車がいつ来るのかと駅員を怒鳴りつける人、商品が少ないとスーパーの店員さんに詰め寄る人、文句を言いながら買いだめをする人などを見掛けるに付け、人間のとても嫌な部分を見るようで気分が悪くなります。
自分は気持ちをコントロールできているか、自分の事だけを考えてはいけないと、つくづく思います。
事務所の皆で僅かですが募金をするなど、私たちが出来る事は限られていますが、被災地の方々の状況を理解し、少しずつでも動いて行こうと思います。(S.H)

春の音コンサートに行ってきました。

2月 14th, 2011

2月11日(金)建国記念日に、第4回春の音コンサートに行ってきました。
当日は、雪模様の天候でしたので、あまり人が来ていないのではと思って出掛けましたが、たくさんの人が来場していました。
一年間頑張った姿を、皆さん是非見たかったのかなと思いました。
私は、昨年初めて参加させて頂き、ブログにも載せさせて頂いたコンサートで、2回目の参加となります。
このコンサートは、病気や事故で脳に損傷を受け、高次脳機能障害という障害のために、生き方の変更を余儀なくされ、絶望、悲しみ、苦悩の中から、新たな人生を歩み出している方達の練習とリハビリの成果を発表する場です。
本人の努力はもとより、ご家族や友人達に支えられ、障害に正面から向き合い、新しい生き方を見つけている姿は、驚くばかりです。
人間てすごいなと、勇気をもらいます。
今年も、たくさんの感動をもらいました。(S.H)
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研修旅行の報告

2月 8th, 2011

2月5日(土)、6日(日)の2日間を利用して、計画工房の社員研修を兼ねて設計の仲間の方達6名と我々4名の総勢10名で研修旅行に行って来ました。
今回の旅行は栃木県を訪ね、陶芸家・濱田庄司と建築家・隈研吾の作品を中心に回りました。
1日目の5日(土)は、まず益子陶芸美術館を訪ねました。

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正直を言うと、それまで陶芸には殆どと言って良いくらい知識も接する機会も無く未知の世界でした。
ここでは、学芸員の方の丁寧な説明を受けながら見学することが出来、濱田庄司の作品を中心に、ロンドンの陶芸家達の作品を見る事が出来ました。
もし解説を聞かずに見たら、スーッと通り過ぎるように眺めて観光客的視線で終わっていたと思います。
作品を作る過程やその時々の作者の思いなど深いところから作品を眺める事が出来た事はとても貴重な出来事で、陶芸の世界に興味をもつきっかけになりました。
その後、昼食のためフォレスト益子という宿泊施設に向かいました。

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この建物は、内藤廣さん設計の建物で、素材や納まり等に予算の厳しさが現れたラフな感じを受けましたが、全体としてはたいへん良い雰囲気を出しているという印象を持ちました。
その中にある、フレンチレストランでは、地元の朝採り野菜を使った前菜サラダとやはり地元の牛肉を煮込んだメインを楽しみました。

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どれもたいへんおいしく、たいへん満足のいく食事でした。
その後再び益子に戻り、益子参考館を見学しました。

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この参考館は、陶芸家である濱田庄司が自ら長い時間をかけて集めた陶磁器、漆器、木工、金工、家具、染色などを、自邸の一部を活用するかたちで1977年に開館した施設です。
ここにある収集品は、自分の作品が負けたと感じた時の記念として、濱田が購入したものだそうです。
興味の対象がたいへん幅広く、その好奇心の強さを感じました。
そこでたいへん感動的だったのが、現在益子参考館の館長で、自らも陶芸家として濱田窯を率いて創作活動をされている濱田庄司の息子さん、濱田晋作さんが案内をしてくれた事です。

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81歳になる濱田晋作さんが広大な敷地に点在する建物をひとつひとつ丁寧に、また折々にとても楽しい話を挟みながら案内して下さいました。
こちらの質問にも、間髪を入れず“とんちの利いた”答えをされ、たいへん頭の回転の早い印象を持ちました。
とても人柄の素晴らしい方でした。
あんな風に年を重ねられたら良いなという思いになりました。

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その後、馬頭温泉のホテルへ向かい、温泉に浸かり、今日の出来事を“肴”に皆で楽しい食事をしました。
部屋に戻ってからは建築論議に花が咲き、みんなが普段考えている事を聞き、自分の考えている事を話し、とても楽しく盛り上がった時間になりました。
たいへん充実した一日でした。

2日目は、隈研吾さん設計の馬頭広重美術館からのスタートです。

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建物は、後方の杉林の山並みに馴染むようにと地元産の八溝杉のルーバーで覆われた大屋根の建物で、軒の稜線が一本通ったシンプルな建物です。
中に入ると、まさに隈さんの世界で、天井は八溝杉のルーバー、壁は烏山の和紙、床は芦野石とすべてを地元の素材にこだわった空間構成となっており、さまざまなアイデアが展開されていました。

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この美術館は、歌川広重を中心とした浮世絵の美術館です。
ここでも、学芸員の方の説明を聞きながらの見学となり、普段馴染みの薄い浮世絵も見方が変わる体験でした。
その後、地元で300年続く旅館の丁子屋での伝統のうなぎを頂きました。
(毎日、こんなにうまいものばかり食べていて良いのかな…たまには良いでしょう。と独り言。)
食後は、やはり隈研吾さん設計の石の美術館に歩いて移動。

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ここでは、この美術館の仕掛人である地元の白井石材の白井社長自らが案内をしてくれました。

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もともと米蔵だったいくつかの倉庫を再生させ、新たな石積みの建物を付加する事で石の魅力と可能性を表現する場となっています。
今まで出会わなかった石の表情に出会う事が出来ました。

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白井社長から、作る過程でのさまざまな思いや苦労話も聞け、一層臨場感のある生な感覚を持つ事が出来ました。
われわれも物を作っている人間なので、出来上がった物も良いのですが、作る過程の思いや試行錯誤の体験が聞けるととても身近な気持ちになり、たいへん勇気付けられます。
最後に、那須歴史探訪館に寄りました。

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ここも隈さんの手になるもので、もともとそこにあった古い倉をイメージのきっかけとして、馬頭美術館でも見られた一本線の通った屋根とガラスのすっきりとした建物となっています。
中に入ると、ここでも地元の材料を使った空間構成となっています。
見学後、東京への帰路に着きました。

今回の旅行は、幹事の方の様々なお取り計らいで、通常の観光では体験できない多くの貴重な体験をする事が出来ました。
この場をお借りして、感謝の意を表したいと思います。
また、運転をして頂いた方、ありがとうございました。
とても充実した、楽しい2日間でした。
ご一緒した皆さん、ありがとうございました。(S.H)

2011’新年のご挨拶

1月 5th, 2011

新年、明けましておめでとうございます。
昨年は、皆様の多大なるご支援とご協力を頂き、様々な活動を積極的に行う事ができました。
たいへんありがとうございました。
今年も、笑顔で前向きに過ごして行きたいと思います。
皆様とたくさんの『感動』を共有できるようスタッフ一同、精一杯努力して参ります。
引き続き、よろしくお願い致します。(S.H)

2010’年末のご挨拶

12月 28th, 2010

今年も残り僅かとなりました。
先週の土日に、恒例となった年賀状への一筆書き込みも済ませ、本日事務所の大掃除を行いました。

昨年の年末のご挨拶の時と同じようなコメントになってしまう事がたいへん悔しいのですが、今年も我々を取り巻く状況は、楽観的なものではありませんでした。
逆に、たいへん厳しい状況でした。
そんな中にも、新たなたくさんの『出会い』や『感動』がありました。

具体的な活動としては、『計画工房展』の開催、『いえ・イエ・家展』への参加など、さまざまなイベントへの参加をはじめ,積極的に動くことが出来たと思っています。
特に、『計画工房展』は、我々のこれまでの活動を振り返るとても貴重な機会になりました。

今年は、出来るだけたくさん動く事の中から、いろいろな形の『出会い』を実現したいと考えておりましたので、たいへん良い展開になったと思っています。
さまざまな方達のご協力を頂き、たくさんの良い機会を作って頂きました。

そんな活動の中から、数々の課題にも気付きました。
来年は、そんな課題を出来るだけ具体的にして、形にして行ければと考えています。
スタッフ一同前向きに取り組んで参りますので、来年も引き続きよろしくお願い致します。
今年も、本当にありがとうございました。(平野智司、スタッフ一同)

計画工房の忘年会

12月 24th, 2010

12月22日(水)に、目黒の居酒屋にて計画工房のささやかな忘年会を催しました。
事務所のOBも3人程参加し、楽しい時間を過ごしました。
やはり話題は、建築についてのものが中心となります。
デザインについて…
建築を取り巻く環境について…
作り手としての心構えについて…
いろいろな話の中から、このような厳しい時代のなかで、いかに表現をして行くか…
どこまで深く考えて、それを実現させて行けるか…
みんなそれぞれ一生懸命に取り組んでいて、とても刺激的で良い時間だったと思います。
来年は、今年にも増して素晴らしい作品を作らなければと、改めて思いを強くしました。
またみんなで、自分達の作品を持ち寄り、建築談義に花を咲かせたいと思います。
OB達が集まる事務所は、幸せな事務所ですね。(S.H)

震生湖の紅葉

11月 22nd, 2010

震生湖は、東名高速秦野中井インターから20分くらいの所にあります。
この湖は、関東大震災の時に出来た小さな湖で、一周するのに約15分から20分くらいの散策コースになっています。
名前の由来は、震災を忘れないようにと、震災から生まれた湖というところから来たようです。
2週間程前の新聞の折り込み記事で見かけ、時間が出来たら行ってみようと思っていました。
新聞では、11月中旬が見頃との事でしたが、まだまだ緑のほうが多い状況で、少し残念な感じでしたが、なかなか良い感じの湖でした。
都心からこんなに近い所に、こんな場所があったのかという感じでした。
今週末から12月初旬あたりが、良い時期かもしれません。
これも、地球温暖化の影響かと考えさせられますね…
写真をアップしておきます。(S.H)
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『いえ・イエ・家』展 好評のうちに終了

11月 17th, 2010

先日、このブログでお知らせしました、建築家作品展(住宅模型展)がたいへん好評のうちに無事終了致しました。
4日間という短い会期でしたが、連日300人を超す大盛況のようでした。
私自身も出展者の方々のオリジナリティー溢れる力作を見て、大きな刺激をもらいました。

最終日の様子と計画工房の参加作品をアップしておきます。
お立寄頂いた皆様、ご協力頂いた方々、たいへんありがとうごいざいました。(S.H)
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