先日、五木寛之さんの講演を聞く機会が有りました。
文字は世相を反映しているという話しから始まりました。
改訂常用漢字に採用される漢字は、その時代に必要だから新たに採用されるという話しです。
昨年の改訂常用漢字表を見ると、暗い、後ろ向きの漢字が多い事に気付くとの指摘がありました。
生きづらい世の中を反映して、そのような漢字が蔓延していることの証との指摘です。
反対に、世の中のいろいろな情報媒体では、“前向きな生き方、考え方”だけを奨励するような言われ方が多いが、果たしてそれが正しいのか?との五木さんの問いかけです。
前向きだけが人間にとって必要なのではなく、悩み苦しむ事、悲しむ事も必要なのではないかとの考え方です。
柳田邦男の著書で「涕泣史談」(ていきゅうしだん)という話しを引き合いに出されました。
泣かなくなった現代の日本人の話しで、果たしてそれで良いのか…?『泣くべきところで泣く』という人間性…
心の中の悲しみを外に出すためにも、上辺の物でない本当の「笑い」と「悲しみ」を感じる心が大切だと締めくくられました。
自分自身の事を考えると前向きに前向きにと言い聞かせている事が多く、また心からの笑いや悲しみも確かに少なくなっている感じがします。
なかなか考えさせられる話でした。(S.H)
Archive for 2月, 2013
『五木寛之』講演会
木曜日, 2月 28th, 2013足立・K-House7
金曜日, 2月 15th, 2013『葛飾区集合住宅』3
金曜日, 2月 15th, 2013外壁のALCとサッシの取付けが完了しました。
非常に奇麗に施工されています。
下の写真は、住戸間の界壁部分になります。今後、間仕切りになる柱の間には遮音材のグラスウールが取付けられて、強化石膏ボードが2重貼になる予定です。
(Staff E・H)
『綾瀬の共同住宅2』現場進捗
水曜日, 2月 13th, 2013最終的な納まりの打合せで現場へ行ってきました。
現在、春の竣工に向け内装工事が順調に進められております。
窓周りの薄い緑色に見えているのが断熱材の発泡ウレタンで、外に面する壁全てに吹き付けられております。
これを石膏ボードで塞いで最終的に仕上げていきます。
少しづつですが完成の姿が見えてまいりました。
今後の仕上がりがとても楽しみです。
(staff R・M)
『春の音コンサート』2013
月曜日, 2月 11th, 2013昨日、ここ数年の私の恒例となっている、高次脳機能障害の方達のコンサートに参加してきました。
このコンサートは、事故や病気などで障害を持ち、人生半ばで生き方の大きな変更を余儀なくされた方々が、絶望、苦悩の末、新たな人生のための毎年のリハビリの活動目標となっているコンサートです。
今年で第6回目を迎え、だんだん参加の人数も増え、その広がりの輪も大きくなってきています。
車いすダンス、朗読の会、バンド演奏、コーラス、バイオリン演奏など演目は多岐に渡っています。
脳や体や失語症などのリハビリのための活動です。
寝たきりの方が動けるようになったり、言葉が出るようになったり、笑顔が出るようになったりしているとのことです。
たいへんパワフルで熱気に包まれたコンサートになっています。
あきらめない事の大切さと、人間の持つ潜在的な不思議な可能性を感じます。
いつも、こちらの方が勇気を貰って帰ってきます。
このような活動を通じて社会とのつながりが大きくなると良いと思います。
とても良い時間を過ごす事ができました。(S.H)
『足立・S-House』3
木曜日, 2月 7th, 2013大雪予報が出されていた日でしたが、雪も大した事ことなかったので現場へ。
構造金物が取付けられました。
これらは、柱.梁.筋交い.土台等必要箇所に応じて選定されたものが取り付けられています。
筋交いが指定された場所にきちん入っているか、確認します。
図面通り奇麗に施工されておりました。
本日は現場に大工さんがは居ませんでしたが、材料も荷物も整頓されておかれ清掃もされてあります。
こう言う現場は、非常に気持ちが良いです。
(staff E・H)
セミナー「森とくらす」
水曜日, 2月 6th, 20132月3日(日)に「森とくらす」というセミナーがありました。
1部は、1番目に「海の森」計画についての話がありました。
東京湾のゴミと建設発生材で埋め立てられた「ゴミの山」に苗木を植え、美しい森に生まれ変わらせる計画についての話です。
東京都の海上公園計画担当課長、根来喜和子さんからの報告でした。
2番目は、“ワークショップを通して学ぶ森とのつきあい方”というテーマで、森の遊び人・やまだよういちさんからの話がありました。子供達と森に入り、さまざまな創作遊びや楽器作りを通して自然とふれあう活動の報告です。
3番目は、“多摩の山は、良材の宝庫です”というテーマで沖倉製材所の沖倉喜彦さん(秋川木材協同組合代表理事)の話がありました。
多摩産材の活用が少なくなり最盛期は600ヵ所有った製材所が現在では30ヶ所になってしまったこと。
良質の杉材や桧材の普及活動を通して木の利用を広め、製材業を守る活動の報告がありました。
また多摩産材の節付きの杉材を活用した床材や家具などを製作・プロデュースをされている合同会社たすたすの安田知代さんからも、節材の活用により木材のロスの少ない有効活用の話がありました。
相続などで緑地が売却され減少していること、後継者不足で森や竹林が荒廃している姿は、私の家の周辺でも見掛ける事です。
里山・竹林の保全について、様々なワークショップが開かれているようなので、私も身近なところから参加し、出来る事から始め、いろいろ考えて行ければと思ったセミナーでした。(S.H)